ピル外来

当院では、月経困難症の治療や避妊や月経日移動のためのピル処方を行っていますので、お気軽にご相談ください。

低用量ピル(LEP・OC)

ピル

月経困難症の治療用ピル(LEP);月経痛(生理痛)が強く、日常生活に支障をきたす場合を月経困難症といいます。腹痛や腰痛が強いため鎮痛剤が必要であるとか、仕事ができないような場合はピルでの治療をお勧めします。
避妊用ピル(OC:Oral Contraceptives);正しく服用すれば、その避妊効果はほぼ100パーセントです。
ピルのメリットとしては、卵巣がんや子宮体がん、大腸がんのリスクを減少させる作用が知られています。また、将来の妊娠に悪影響を及ぼすこともありません。このほか、よく耳にする体重増加に関する懸念も不要です。以前、低用量ピルの服用により、乳がんが増える可能性が議論されていましたが、現在は否定されています。

ただ、まったく副作用が無いわけではありませんが(血栓症リスクが一番懸念される)、当院では服用禁忌(服用してはいけない条件)に触れないかどうかをよく考慮しながら、慎重に処方しますので、ご安心ください。ご心配な方は、気軽にご相談ください。
血栓症:血管内に生じた血液のかたまり(血栓)が突然、血管に詰まる疾患です。

緊急避妊

避妊をしなかった・コンドームが破けた等の緊急措置として行う避妊方法で、性行為後72時間以内に緊急避妊薬を服用して、排卵を遅らせる効果と着床を妨げる効果により、避妊することができます。当院ではノルレボを処方します。
服用によって吐き気や頭痛が一時的に起こり、不正出血などのトラブルもありますので、あくまでも緊急措置です。
※ノルレボ:9,000円(別途診察料がかかります)
 レボノルゲストレル(ジェネリック):7000円(別途診察料がかかります)

月経移動

何らかの特別な予定が入り、生理日を何日か移動させたい方は、早めにご相談ください。
日常生活を快適に過ごすために、どうしても生理を避けたい場合というのがあるかと思われます。例えば、旅行、スポーツ、結婚式などの際に生理が重なってしまうと、とても煩わしいものです。
そんな時はピルを飲むことで、生理日を移動させることが可能です。
生理を1週間ほど遅らせることは、それほど難しくはありません。また、逆に生理を早めることも可能です。
なお、生理日を変えたからといって、その後の生理周期まで狂ってしまうようなことはありません。

生理を遅らせる方法

生理予定日の5日前にピルを1日1錠服用を開始します。ピルを飲んでいる間は生理は来ません。服用終了後3~4日して生理が始まります。なお排卵日以降にピルを服用するため、妊娠の可能性がないことを確認させていただきます。服用期間は生理を避けたい日程により日数は変わります。

生理を早める方法

ずらしたい生理の、その前(直前)の生理中(5日目)からピルを服用し始めます。1日1錠7~10日間服用し、服用終了後3~4日して生理が始まります。7日目以降からの服用開始では生理を早めることは難しくなりますので、生理開始日から5日目までにご来院ください。